Stéréotypie

DACM-Stéréotypie
   ■Artist : DACM
   ■Title : Stéréotypie
   ■Label : Asphodel
   ■Release : 2004
   ■Sample :




DACMとはオーストリアはウィーンが誇る最重要音響ノイズレーベルMego(現Editions Mego)のオーナーであり、またPita名義に於いて自身もアーティスト活動を続けるPeter Rehbergが中心となって結成された総勢12名からなるパフォーマンス集団/ダンスカンパニーであり、今作以前にも1枚のアルバムをリリースしている。しかしこの『Stéréotypie』からは日本人電雑不思議少女Tujiko Norikoをメンバーに迎え実質的にPeterと彼女によるユニットとして作品をリリースすることとなった。

過去を振り返ればTujiko Norikoの1stアルバム『少女都市(Shojo Toshi)』がMegoからリリースされた事で日本も含めて広く彼女の存在が知れ渡った事を考えるとこのユニットは正に相思相愛、Pitaの異空間的音響世界にTujiko Norikoのファンタジー・ボイスが乗っかると・・・・・・と、否応無く期待と想像は膨らむが実際はクレジットを見る限り#01−#03、#05−#08、#10−#11がPeter、そして#04、#09をTujiko Norikoが担当するといった構成になっており、おそらくは合作というよりも両者が曲を持ち寄りそれをアルバムとして纏めたという趣きの作品ではないだろうか。
内容は彼女自身ヴォーカルをとった『Angel』、そして『Patty』は勿論素晴らしく特にここでは彼女の魅力の一つでもあった“少女性”というものを半ば払拭するような気だるさと妖艶さの同居した官能的な歌声を披露している。対するPeterによるトラックはまるで岩盤を掘削していくようないびつで荒々しい#03『Party』や研ぎ澄まされた金属音の乱打がまるで警告音のように攻め立てる#05『Marie』などノイジーな電子音による危険なハーモニーが味わえる刺激的な楽曲が多い。

合作ではなく両者が曲を持ち寄り纏めた作品ではないかと先に述べたが、しかし1枚のアルバムとしては統一感に溢れており、非常に退廃的でゴシックなムード漂う中をPeterによる圧倒的で強靭な厚みを持ったノイジーな電子音が走り、戯れ、只管に耳が痺れた後に彼女によるあの特徴的なヴォーカル・トラックが挿入される事で互いの正負を補いそして中和し合うような見事な作品となっている。


Track List
01 LN Start (7:05)
02 Party (6:56)
03 Vidya (3:25)
04 Angel (7:16)
  Vocals - Tujiko Noriko
05 Marie (5:23)
06 Bassamico (7:17)
07 Outparis Kiss (3:58)
08 Latex (4:38)
09 Patty (4:37)
  Vocals - Tujiko Noriko
10 Birthday (12:35)
11 LN End (3:49)

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