Stéréotypie
... 2007.02.25.[Sun]

■Artist : DACM
■Title : Stéréotypie
■Label : Asphodel
■Release : 2004
■Sample : ♪
DACMとはオーストリアはウィーンが誇る最重要音響ノイズレーベルMego(現Editions Mego)のオーナーであり、またPita名義に於いて自身もアーティスト活動を続けるPeter Rehbergが中心となって結成された総勢12名からなるパフォーマンス集団/ダンスカンパニーであり、今作以前にも1枚のアルバムをリリースしている。しかしこの『Stéréotypie』からは日本人電雑不思議少女Tujiko Norikoをメンバーに迎え実質的にPeterと彼女によるユニットとして作品をリリースすることとなった。
過去を振り返ればTujiko Norikoの1stアルバム『少女都市(Shojo Toshi)』がMegoからリリースされた事で日本も含めて広く彼女の存在が知れ渡った事を考えるとこのユニットは正に相思相愛、Pitaの異空間的音響世界にTujiko Norikoのファンタジー・ボイスが乗っかると・・・・・・と、否応無く期待と想像は膨らむが実際はクレジットを見る限り#01−#03、#05−#08、#10−#11がPeter、そして#04、#09をTujiko Norikoが担当するといった構成になっており、おそらくは合作というよりも両者が曲を持ち寄りそれをアルバムとして纏めたという趣きの作品ではないだろうか。
内容は彼女自身ヴォーカルをとった『Angel』、そして『Patty』は勿論素晴らしく特にここでは彼女の魅力の一つでもあった“少女性”というものを半ば払拭するような気だるさと妖艶さの同居した官能的な歌声を披露している。対するPeterによるトラックはまるで岩盤を掘削していくようないびつで荒々しい#03『Party』や研ぎ澄まされた金属音の乱打がまるで警告音のように攻め立てる#05『Marie』などノイジーな電子音による危険なハーモニーが味わえる刺激的な楽曲が多い。
合作ではなく両者が曲を持ち寄り纏めた作品ではないかと先に述べたが、しかし1枚のアルバムとしては統一感に溢れており、非常に退廃的でゴシックなムード漂う中をPeterによる圧倒的で強靭な厚みを持ったノイジーな電子音が走り、戯れ、只管に耳が痺れた後に彼女によるあの特徴的なヴォーカル・トラックが挿入される事で互いの正負を補いそして中和し合うような見事な作品となっている。
Zero Set
... 2007.02.24.[Sat]

■Artist : Moebius-Plank-Neumeier
■Title : Zero Set
■Label : Sky Records
■Release : 1982
■Sample : ♪
1970年代初頭に始まったとされるジャーマン・プログレッシブ・ロックと呼ばれる音楽は並外れた実験精神とその独自の音響工作、そして当時の先端を行くエレクトロニクスを駆使し、それまでの「ロック」という規範から積極的に逸脱した多くの怪作を生み出した。
時を経て90年代に入りテクノ・ミュージックの盛り上がりと共に、70年代当時の破格に実験的なサウンドはテクノやポスト・ロックの始祖、または源流として再び多くの人からの注目を集める事となり、特にここ数年では当時の作品がリマスターされ再発されるという動きが目立っている。
本作もその内の1枚であり当時のLPを意識した紙ジャケット仕様に一新され2月25日に発売される。
この作品はユニット名からも分かる通りClusterのDieter Moebius、Guru GuruのMani Neumeier、そしてジャーマン・ロック界きっての凄腕プロデューサー/エンジニアCony Plankの3人からなる“その道のスペシャリスト”(つまりは変態)による当代きってのユニットでありこの1982年にリリースされた『Zero Set』はまさにテクノの源流としての流れを最も色濃く感じられる極めて刺激的な作品である。
まさに人力テクノと呼ぶに相応しいサウンドだが特に冒頭の#1『Speed Display』はNeumeierによる正確無比、強烈で力強い人力ドラミングが炸裂するこのユニットの代表曲と言っていいだろう。
そこにはMoebiusによる無機質ながら浮遊感に富んだ奇妙な電子音が絡み、反復を刻んでゆく原始的なリズムに呪術的な陶酔感を与えている。躍動感に満ち溢れた生ドラムによるビートはこの作品の中でも最も印象的で効果的、おそらくドラムマシンで打ち込まれた音ならばここまでの肉体性や生々しさ、そして迫真のグルーヴは生まれ得なかっただろう。
その後の展開でもエクスペリメンタルな電子音が飛び交う中を生ドラムが疾駆するという狂演が繰り広げられ、ドイツらしい硬質で乾いた感覚の中にアシッディで歪んだエッセンスを盛り込んだサウンドを聴く事ができる。およそ25年前にリリースされた本作は、今以て当初と変わらない非時代性を持ったままこの2007年にも異質な光を放っているだろう。
Près De La Lisière
... 2007.02.10.[Sat]

■Artist : Sinebag
■Title : Près De La Lisière
■Label : Ahornfelder
■Release : 2005
■Sample : ♪

日常から生まれたささやかな瞬間や身近な自然から紡ぎ出された柔らかな感触のフィールドレコーディング音を素材とし、それらに生音と少々のエレクトロニクスで味付けを施したオーガニックなエレクトロ・アコースティック・サウンドが特徴のドイツのレーベル、Ahornfelder。
最近では日本人アーティスト、Yuichiro Fujimotoや淡路島在住のDaisuke Miyataniらの作品もリリースし、ここ日本でも広く知られるようになったレーベルだが本作はそのAhornfelderのオーナーでもあるAlexander SchubertによるSinebag名義のアルバムである。
−「親しみやすいサウンド、緩やかな構造、草原のようなテクスチャー」−これらを3つをレーベルコンセプトに掲げて活動しているというAhornfelder。Sinebagの『Près De La Lisière 』はそれらのレーベルコンセプトを見事に体現する作品になっていると言えるだろう。
本作は16曲でおよそ40分、それぞれが1分から3分ほどの小曲で構成されており全編に渡って様々な自然が織り成す素朴なフィールドレコーディング音が散りばめられている。更には曲間にもそれらが微かに鳴り響いており、まるでアルバム1枚を通してゆっくりと変化を遂げていく風景を眺めているような印象すら感じられる作りのアルバムとなっている。
小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、そして草をかき分け歩き出す、そんな自然の中で過ごしてれば誰もが感じ耳にする事の出来る音を彼はアコースティック・ギターやピアノの慎ましやかな音色の風に乗せてそっと届けてくれる。まるで金色の風に乗って草原に吹き抜ける穏やかな空気のように。
そこから生まれたメロディーは牧歌的で優しく、そして感傷的で切ない。初めて聴く筈の旋律なのにどこか懐かしく感じられる。まるで色褪せていた記憶が彼の音によってゆっくりと蘇ってくるように。
きっと僕の記憶の中にも彼が奏でた金色の風が吹き抜けているのだ。
『NO REASON TO SMILE』
... 2007.02.10.[Sat]
こちらのパーティーで蝋燭デコやらせてもらう事になりました。
お近くの方、お時間ある方は是非遊びにいらしてください。
2007/02/17(Sat)
『NO REASON TO SMILE』
@OTOYA(Kobe)
http://otoya.gonna.jp/
23:00−All Night
Door 2000yen
−DJ−
AKT THE JN (SOUND EXPERIENCE) _Tokushima
SUMI from Tokushima
KAZUMA (MO'WAVE) _Kyoto
TATSUYA TOMOMURA (assimilation/DEEP LINE)
MICHIOSHKA
SUGIO (DEPTH)
MUTSU (DEPTH)
−Live−
RHY-S (DEPTH)
−Art−
Kinya (新人類)
お近くの方、お時間ある方は是非遊びにいらしてください。
2007/02/17(Sat)
『NO REASON TO SMILE』
@OTOYA(Kobe)
http://otoya.gonna.jp/
23:00−All Night
Door 2000yen
−DJ−
AKT THE JN (SOUND EXPERIENCE) _Tokushima
SUMI from Tokushima
KAZUMA (MO'WAVE) _Kyoto
TATSUYA TOMOMURA (assimilation/DEEP LINE)
MICHIOSHKA
SUGIO (DEPTH)
MUTSU (DEPTH)
−Live−
RHY-S (DEPTH)
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Kinya (新人類)








