Block Terrain
... 2006.05.21.[Sun]

■Artist : tenEcke
■Title : Block Terrain
■Label : K2 O Records
■Release : 2002
■Sample : ♪

かつてSub RosaやQuatermassからもアルバム・リリースの経験があるインディーロック・バンド、Callaのメンバーとしても活動しているWayne B. Magruderによるソロ・プロジェクト=tenEcke。
彼のtenEcke名義でのファーストアルバムはHeiko Laux率いるドイツのテクノ・レーベルKanzleramtのサブ・レーベルであるK2 O Recordsからのリリースとなる。親元のKanzleramtに対しこのK2 Oではエクスペリメンタル/アンビエント/ブレイク・ビーツ寄りの作品を多くリリースしている模様。
本作もいかにもドイチェ、といった感じの硬質でザラついた質感のビート・メイクが特徴的で全体的に非常に陰鬱でアブストラクトなサウンドはまるで灰色に曇った空が全てを覆い尽くすような、そんな重々しい印象すら感じられる。しかしながらそれだけではなくエレキ・ギターを始めとした楽器による繊細なメロディーと流れるようにたおやかな上モノが絡む事によってモノクロームに覆われた世界に僅かながらメランコリーな光りが照らし出されている。
自身の所属するバンドではドラムを担当するだけあってリズムはかなり緻密で曲ごとに多彩で重層的なビート・プログラミングが小気味良く脈打ち緊張感溢れる音像を生み出している。
中でも#4は複雑に絡み合うイレギュラーなバウンス・ビートに後半に現れるストリングスの鬼気迫る旋律が非常にスリリングで圧巻の一言である。
Callaというロックバンドを組んでいる事も影響しているのかロック的なダイナミズムと展開も感じられるブレイク・ビーツ作品に仕上がっている。








