In A Safe Place
... 2006.03.13.[Mon]

■Artist : The Album Leaf
■Title : In A Safe Place
■Label : Sub Pop Records
■Release : 2004
■Sample : ♪

Tristezaのメンバーとしても知られていたアメリカはサン・ディエゴを拠点として活動するマルチ・インストゥルメンタリストJimmy LaValleによるソロ・プロジェクトThe Album Leaf 。
今作ではSigur Rós、Múm、Amina、Black Heart Processionという錚々たるメンバーがゲストとして参加し尚且つレコーディングもアイスランドで行なわれるという事で、かの地が育んだ音楽性を存分に吸収したThe Album Leafにとって新境地とも言えるサウンドに仕上がった。
本作では多くの生楽器が使用されているが中でもやはりチェロ、ヴァイオリンを始めとした弦楽器による響きが非常に印象的である。
ストリングスの持つ音色は悠久の時を一つ一つ丁寧に紡いでいくかのように穏やかに奏でられる。
ドラムスによる軽快なリズムとハイハットの乾いた音色、エレクトロニクスはそれまでに比べやや控え目ではあるが効果的に細やかで繊細なリズムを刻んでいく。
jónsiの歌声が素晴らしいのは言うまでもないだろう。
そしてこのアルバムではJimmy LaValle自らがその歌声も披露している。自身で綴りあげたその歌は朴訥とした歌声と穏やかに語りかけるような口調が聴く者の心に静かに響き安堵をもたらす。
Sigur Rósらが参加する事で生まれたであろう北欧の音楽の持つ緩やかなヴァイブレーションがJimmy LaValleの息遣いと共振しているかのようだ。
そして何よりもこの作品には幸福な空気が満ち溢れている。ここには気負いもなければ後ろ向きな感情もない。世間の性急なリズムとは相反するリズムがこのアルバムの中では流れているのだ。
決して目が眩む程の煌びやかな光を放っている訳ではないが深い紺碧の光が瞼に焼き付いて離れないだろう。
AnimaminA
... 2006.03.13.[Mon]

■Artist : Amina
■Title : AnimaminA
■Label : The Workers Institute
■Release : 2005
■Sample : ♪
Sigur Rósのアルバム「( )」「Takk...」に参加し今回彼らのJapan Tourにも同行し来日を果たすAmina。
Aminaは女性4人組によるストリングスを中心としたインスト・カルテットであり同郷のSigur Rósのサウンドに於いても中核を担うであろう弦楽器による美しく壮厳な響きを持った演奏が非常に印象的でもあった。
今作「AnimaminA」はそんな彼女達の4曲入り18分のデビューEPである。
ヴァイオリンやチェロを始めとするストリングス系統を中心に鉄琴やピアノ、パーカッションといった様々な楽器をエレクトロニクスに美しく溶け込ませている。リズムの1つにガムランのような湿気を含んだ水々しい響きを持った楽器を用いているのが何とも印象的だ。
オルゴールの音色にも似た鉄琴の持つ優しくウォーミーな響きとバックで陽炎のように静かにたなびくドローンは非常に静謐感に溢れ「間」を意識した演奏は同じくミニマルな演奏を主体とするシカゴのアコースティックインスト・カルテットTown & Countryにも共鳴するようなサウンドだ。
ハープシコードの絢爛とした音色を抑制するようにストリングスの伸びやかで落ち着いた演奏が加わる。それらがまさに静謐さと幽玄さの狭間で炎のように揺らめく幻想的なサウンド・スケープを導き出すのである。
タイトルにもある「AnimaminA」は回文でもあり、またAnima-Aminaと切り離す事ができる。
Animaとはつまり「魂、霊魂」を意味し、北欧の原始宗教や古代神話などにも通ずるアニミズムに対してのスピリチュアリティーを彼女達自身がアルバム・タイトルにも込めたのかもしれない。
少なからずBjörkやSigur Rósを始めとしたアイスランドのアーティストが持つ神秘主義的な世界がAminaのサウンドにも感じられる。彼女達の場合はもう少し親和性が高い気がするけど。
来日公演でもきっと素敵な演奏を魅せてくれるはず。期待しましょう








